ヨナグニサンに逢いにやって来た

南国の生き物を求めて子連れの沖縄移住

実はトゲトゲしてない!捕まえたハリセンボンが可愛すぎたのでハリセンボンについて調べてみた

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ハリセンボンと言ったら、

 

「丸くてトゲトゲ」

 

そんなイメージじゃないですか?

 

たしかにそうなんだけど、でもちょっと違う。

 

今回はたまたま出会ったハリセンボンが可愛すぎたので、ハリセンボンについて少しご紹介したいと思います。

 

 

事の経緯

この日はいい天気だったので「釣りに行こう!」ってことになりました。

 

沖縄って海がキレイだから上から見ても魚が寄ってくるのがよくわかります。

しかもカラフルな魚が多いから余計よく見える。

 

今回の釣り場は釣りスポットとして有名みたいで、魚たちは釣り針に付いたエサを外して食べるのが上手!全然釣れません。

 

なので釣るのはあきらめて、撒き餌をして近くに寄ってくる魚たちを眺めていたら…

 

ハリセンボンだー!!

 

水面近くをゆっくり泳いでいたので、網ですくってみたら簡単に捕れました。

 

そうです。

釣ったんじゃないんです。ただすくっただけ(笑)

 

捕まえたところ

この日お邪魔した釣りスポットは泊漁港のところ。

 

 

「泊いゆまち」という魚市場のすぐ隣なのですが、市場からこの釣り場には入れません

北側から漁港に入ってください。

 

那覇市内なので、思いついた時にすぐに行ける距離でとても便利。

東隣にある公園内にトイレもあります。

 

大物も釣れるみたいだけど、私たちのような素人には無理でした。小さい可愛い魚はちょくちょく釣れました。

 

こちらの港では大きなコンテナの積み下ろしがされているので、作業の邪魔にならないように注意です。

 

見つけたハリセンボン

ハリセンボンのイメージは「真ん丸でトゲトゲ」だったんですが、実は最初に見つけた時は真ん丸でもトゲトゲでもなく、こんな感じ。

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この写真は上から見たところ。

透明の飼育ケースは今回持って行かなかったので横顔を撮れませんでした。ごめんなさい!

体形は真ん丸というより、どちらかというと四角錐。頭からしっぽにかけてしぼんでいる感じです。

 

上の写真のような感じで海から顔を出していたので、網ですくってみたらこうなりました。

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顔がメチャクチャ怒ってるー!



網を持ち上げた瞬間丸くなって、トゲトゲになって、水がジャーって出てきました。

 

その後はその姿のままひっくり返って動かなくなって…

 

生きてる?

 

しばらくして、ぶくぶくしてきたと思ったら急にしぼんで最初の姿に戻ってまた泳ぎ始めました。

 

かわいいー!!

 

ハリセンボンの生態

せっかくなので少し調べてみました。

 

トゲ

まずはトゲ。

 

これはなんと!

ウロコが進化したそうです。

 

なのでハリセンボンにはウロコがありません。あるんだけどそれはトゲ。

トゲ以外のところはウロコがないのでぬるっとしてます。

 

そして「ハリセンボン」なんて大げさな名前だけど針は千本もないそうです。

確かにちょっとスカスカした感じがあって、見た目でも1000本はないって分かる気がします。

針は約350本くらいだそうです。

 

気になるのが「毒」。

触っても平気なのかな?って心配になるけどこれは大丈夫。

 

ハリセンボンはフグの仲間だけど、毒はありません

触っても食べても大丈夫。(台湾あたりでは身や白子に毒のあるハリセンボンが見つかっています。)

 

トゲはチクチク痛いけどトゲから毒が出てきたりはしないので、気を付けて触れば大丈夫。

 

トゲ以上に危ないのが

 

立派な歯を持っているみたいで、海の中では貝やウニを歯で砕いて食べているそうです。

 

そんなのに嚙まれたらヤバすぎる!

 

丸くてトゲトゲした姿

まん丸トゲトゲは、身の危険を感じた時になるそうです。威嚇の意味と、本当にあのトゲ痛いし。

 

膨らむと元のサイズの2倍ほどの大きさになるそうです。

 

それでも大きな魚には丸ごと食べらちゃうことがあるそうです。自然界の戦いってすごいなあ。

 

今回は水面近くにいたのをすくい上げたので、丸くなる時に空気を吸ったため浮いてしまったみたいです。

水中では海水を吸って丸くなるので、浮いてこないみたい。

 

もしかして空気を吸い込んだら苦しいのかな?

ごめんね。

 

丸くなったあとはしばらく動けなくなります。戻りたくても戻れない。

 

泳ぎ

ちなみに、ハリセンボンはもともと泳ぎが得意ではありません。

移動がゆっくりです。

 

体の横の小さなヒレをピラピラして泳ぐだけ。

体をうねらせたりはしないので他の魚のように素早く逃げることが出来ないみたいです。

 

そこがまた可愛い。

 

料理

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ハリセンボン料理は「アバサー汁」が有名です。沖縄ではハリセンボンは「アバサー」と呼ばれ、アバサー汁は沖縄の郷土料理の一つです。から揚げや鍋料理などにして食べたりもします。

 

スーパーの鮮魚コーナーでも、生のハリセンボンがたまに売られています。

トゲと皮は剥がされて、ツルンとした見た目でパッキングされているかな。

たいていはぶつ切りにされています。

 

こんなにかわいいから食べるのは抵抗があるけど、とっても美味しいらしいです。

 

まとめ

今回新しく発見したことをまとめてみると、

 

  • ハリセンボンは普段は丸くないしトゲトゲしてない。
  • 脅かすとまん丸トゲトゲになる。
  • 膨らんだ時の顔がめちゃくちゃ怒ってる。
  • ハリセンボンだけど針千本じゃない。
  • 泳ぎがゆっくりで捕まえやすい。
  • 毒はないけど物理的にヤバイ(トゲ、歯)
  • 美味しいらしい。
  • とにかく可愛い。

 

今度はどこで会えるかな~